就職
情報工学科で学んだ学生が社会で活躍すること、そしてそのような人材を輩出し続けることは、大学の大きな責務と認識しています。そのため、情報工学に関わる基本概念、基本知識、そして基本技術をしっかり学ぶとともに、卒業研究などを通じて、高度なプレゼンテーション能力や問題発見能力などの社会的知能レベルの向上に向けたカリキュラムが用意されています。一方で、教員全員で行う就職活動の親身な支援体制も本学科の大きな特徴の一つです。芝浦の学生は、「基本がしっかり身についており堅実な技術者」として社会から高い評価を得ており、企業からの求人は例年200社以上にのぼります。したがって、就職率は高い状態が続いています。
就職の内訳は下のグラフ(2018年度)にあるように、情報産業、製造業を主としており、 多くの技術者を社会に輩出しています。3年までに、半数近くの学生が基本情報技術者の資格を取得していることや、教員全員で一人一人の学生と行う親身な就職相談、さらには企業出身の教員も多数おり、就職についての適切な助言が功を奏しているのかもしれません。大きな企業、社会的に有名な企業だけが良い企業というわけではありません。就職で最も大切なことは、就職を決めた本人がその就職に「納得する」ことです。納得してこそ、就職した時力いっぱい働くことができ、自分の能力を最大限に発揮できるからです。
そのため、学生の抱える疑問や不安を教員がともに考え、学生には両親などと常に話をして就職先が決定するまでの過程を共有するように指導をしています。就職では面接が極めて大事です。多くはこの面接で合否が決まります。面接には当然コツがあります。これについては、君たちが就職する時にそっと伝授しましょう。そして君たちが卒業し、それぞれの就職先に目を輝かせて散ってゆく姿を見せて欲しいと願っています。
進学
過去5年間の大学院進学率は概ね20%です。技術が高度化するのに伴い、社会が技術者・研究者に求める要求も、高度化しています。この要求に応えるために、大学としても進学しやすい環境を整えるための施策を進めています。
本学科の進学者は、ほとんど総て内部進学者です。3年までの学業成績による学年の順位が1/2以上の成績を修めた学生には、例年5月頃に面接試験が行われ、推薦入学が決定します。この時点で進学が決まることで、3年間を有効に勉学にあてることができます。大学院進学者は、より深い研究の醍醐味を味わったり、学会発表などで鍛えられることになります。